実施報告

2016.05.19講演会「韓半島問題と日本の役割」 (2016/5/19)

日 時2016年月5月19日(木)午後4時00分~6時00分
場 所慶應義塾大学三田キャンパス 東館6階 G-SEC Lab
使用言語日韓同時通訳

◆プログラム

講演者: 孫鶴圭(韓国・元民主党代表)
略 歴: 1947年京畿道生まれ。英国オックスフォード大学政治学博士。
西江大学校政治外交学科教授等を経て、第14、15、16、18代国会議員。
保健福祉部長官、京畿道知事、民主党代表など歴任。

 

孫鶴圭(韓国元民主党代表)が朝鮮半島と日本の役割に関して講演を行った。

韓国国内状況に関して、4月13日に行われた韓国国会議員総選挙の結果は現政権の経済政策の失敗に対する若者を中心とした韓国民の怒りなどが反映された結果であると主張した。

そして、対外政策において最も重要な課題は北朝鮮の核問題と北朝鮮そのものであると語った。このような問題を効果的に解決するために米国を中心とした国際的な枠組みを提示した。そのためのプロセスにおいては北朝鮮が経済的に多く依存している中国の立場が重要になるため、韓国は中国との戦略的協力を創造することが重要であると述べた。

また、韓国政府は北朝鮮政策の目標は北朝鮮の体制崩壊ではなく、核問題を解決することであるということを確実に表明し、北朝鮮との平和的で漸進的な統一を求めているという立場を確実にすべきであると主張した。特に北朝鮮の核問題に関しては日米韓3ヶ国の協力を中心としながら、この協力に中国の支持を取り付ける外交的努力をする必要があると述べた。そして、北朝鮮の非核化のためには韓国政府の新しい対北朝鮮構想が必要であること語った。

最後に、朝鮮半島問題と日本の役割に関して、日本は北朝鮮問題を解決するための重要な協力者であると指摘した。そこで韓国は朝鮮半島の統一が日本に与えられる肯定的な影響は何かを考えながら行動し、日本は朝鮮半島の統一が自国に持たらす利益を意識した上で行動すべきであると述べた。

そして、東アジア地域において米中を中心とした国際秩序が作られていく中で、日韓両国の協力の重要性は増していくと主張した。

 

*センターによる整理

 

 

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