実施報告
【シンポジウム】

2019.10.08公開シンポジウム「朝鮮半島情勢と戦略的提携」(2019/10/8)

日時2019年10月8日(火)  14:00~17:50
場所慶應義塾大学三田キャンパス東館6階 G-Lab
使用言語日韓同時通訳
共催韓国国際交流財団

◆プログラム:
14:00~14:10 開会の挨拶

14:10~15:50 第1セッション「北東アジア安保情勢と戦略的選択」

報 告: 朴 仁煇(梨花女子大学校)「米韓同盟の現状と課題」
曺 良鉉(国立外交院) 「日韓関係と北東アジア安保情勢」
討 論: 徳地 秀士(元防衛省防衛審議官)
司 会・討 論: 西野 純也(慶應義塾大学)

 

15:50~16:10 休憩

16:10~17:50 第2セッション「北朝鮮の非核化と米国、中国」

報 告: 李 貞澈(崇実大学校)「米朝交渉と非核化への展望」
朱 宰佑(慶熙大学校)「中朝関係の現状と展望」
討 論: 柳 吉在 (元統一部長官)
平井 久志(共同通信客員論説委員)
司 会: 西野 純也(慶應義塾大学)

 

◆実施報告:

第1セッションの「北東アジア安保情勢と戦略的選択」では、朴仁煇教授が「米韓同盟の現状と課題」をテーマとして発表を行った。発表では、現在トランプ政権の外交が戦後のアメリカ外交とは異なる点を指摘しながら、このような現状を前提としながら米韓同盟に関する懸案問題を提示した。北朝鮮問題だけでなく、米中戦略競争による地域内の不安定性の増加について、問題を克服するために日米韓協調が重要であると主張したが、具体的な政策を展開することは難しいという点を指摘した。曺良鉉教授は「日韓関係と北東アジア安保情勢」をテーマに、日韓関係の対立原因を三つの構造的な要因として分けて詳しく分析し、関係改善において新たな方式が必要であると強調した。

第2セッションの「北朝鮮の非核化と米国、中国」では、李貞澈教授が「米朝交渉と非核化への展望」をテーマに、ハノイ米朝首脳会談で争点として議論された「寧辺+α」問題に対する詳細な分析を紹介した。米朝会談においてアメリカが「+α」について議論の余地を見せている中で、米韓軍事演習に対する北朝鮮の反発により、実務会談の結果を楽観することができないので、再びハノイ米朝首脳会談について考察する必要があると主張した。朱宰佑教授は「中朝関係の現状と展望」をテーマとして、発表を行った。発表では、最近2年間の中朝関係を分析しながら、米朝会談における中国の重要性と、これに対する韓国外交の戦略についても紹介した。

*センターによる整理

イメージ